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22章:LP[ステレオ、デスク]レコードの出現

1948年にLPが出現、コロムビア、レコードのピーター、ゴールドマークは塩化ビニールを混合した雑音の少ない材質を使用し、従来の78回転レコードよりも小さく高品質の音溝を形成した33回転レコードを開発しております。
LPの開発により、機械音響的再生法は終りを遂げ、カートリッジ、カッターヘッドの技術デザインが展開され、その10年後にはステレオ化を成し遂げる運びとなりました。
LP[ステレオ デスク]は記録.再生の両面において、多くの改善がなされ、それにより周波数特性やダイナミックレンジが向上し、優れたメディアのひとつにもなるに至りました。
LPステレオ、ディスクの初期は、
1.イギリス[デッカ社]スタイラスの制動方式の垂直、水平方式[V-L方式*]発表。
2.アメリカ[ウェストレックス]、45/45のブルムライン方式*発表。
その後、両社の論争によりウェストレックス方式に軍配が上がりました。
LPステレオデスクは0.02ミクロンの溝の中に膨大な情報を入力しており、最大出力から60dBも低い信号レベルを刻むことも可能とし、技術進化された記録媒体となりました。

*V-L方式:マトリックス和差回路を通してVL[垂直/水平]駆動のカッターヘッドでカッティングする方法、[4チャンネル、ステレオのマトリックス方式の延長とされる]。
*ブルムライン方式:V字形音溝の左右の壁に、それぞれ左と右の音信号を記録したものである。
信号ベクトルの成分で考えると、水平振幅と垂直振幅の成分に分けられる。
水平成分は左右のステレオ信号の和信号[同相成分]に相当し、モノ録音と同相である。
垂直成分はステレオ独特のパースぺクティブや方向定位の情報をもったもので、左右信号の差信号[逆相成分]に相当する。
ステレオ録音[1960年代]は1940年[昭和15年]にディズニー映画がサウンド トラックファンタジアの上で成功しています。
レコードの録音では実用的になったのは1957年[昭和37年]以降がステレオ時代と言えます。

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